「うちのマンション、ちゃんと売れるだろうか?」2026年の不動産市場では、この不安が現実のものになりつつあります。亀有エリアの成約㎡単価は81.3万円(前年比+6.9%)と依然として高水準にあるものの、在庫が増加し成約件数が減少に転じた今、「どんな物件でも売れる時代」は終わりました。本記事では最新データをもとに、亀有で「売れるマンション」と「売れ残るマンション」の差を具体的に解説します。

2026年の亀有マンション市場で何が起きているか

2026年の亀有・首都圏中古マンション市場を一言で表すと、「価格は高いが、売れるマンションと売れ残るマンションの差が急速に広がっている」状態です。

亀有の成約価格はまだ高水準

住まいの価格ナビのデータによると、亀有エリアの直近12ヶ月の中古マンション成約㎡単価の中央値は81.3万円(前年比+6.9%)と上昇基調を維持しています。首都圏全体でも2026年Q1の成約㎡単価は86.26万円で23期連続の上昇(REINS)を記録しており、1990年バブル期の最高値を上回る水準が続いています。

一方で「売り手と買い手の温度差」が拡大中

2026年6月の首都圏中古マンションの平均成約価格は5,208万円である一方、新規登録価格(売出価格)は6,626万円と、成約価格との間に約1,400万円の差が生じています(REINS)。この乖離が「相場から外れた物件は売れ残る」という選別市場を生み出しています。

1,418万円
亀有エリアの売出価格と成約価格の差(2026年6月・首都圏平均)
新規登録価格6,626万円 vs 成約価格5,208万円。売り手の希望価格と実際に売れる価格の乖離が拡大。「高く出せば売れる」時代は終わっています。 出典:東日本不動産流通機構(REINS)月例速報 2026年6月度
※2026年5月には首都圏全体の成約㎡単価が73ヶ月ぶりに前年比マイナスに転じ、在庫は4ヶ月連続で増加しています。都心超高額物件の調整が主因ですが、亀有・葛飾区のような実需エリアへの波及も意識しておく必要があります。

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売れるマンション・売れ残るマンションの違い一覧

2026年の亀有・葛飾区エリアの取引実態をもとに、売れるマンションと売れ残るマンションの主な違いを整理します。

売れるマンションの特徴
  • 駅徒歩10分以内の立地
  • 成約事例に基づいた適正価格
  • 管理状態・修繕積立金が良好
  • リフォーム済みまたは状態が良い
  • 住宅ローン控除の対象(1982年以降築)
  • 売り出し後1〜2週間で反響がある
  • 業者ネットワークへ積極的に情報展開
売れ残るマンションの特徴
  • 売出価格が成約相場より大幅に高い
  • 管理費・修繕積立金が高額または滞納あり
  • 駅から遠い・バス便エリア
  • 建物の老朽化・管理不全が目立つ
  • 間取りが現代のニーズに合わない
  • 売り出しから3ヶ月以上反響がない
  • 価格改定を繰り返している

違いを生む5つのポイント

① 価格設定の精度

最も重要なポイントです。2026年6月の首都圏では売出価格(6,626万円)と成約価格(5,208万円)に約1,400万円の差があります。売出価格を成約相場より大幅に高く設定してしまうと、問い合わせ自体が来ない状態が続き、結果的に値下げを繰り返して時間だけが過ぎていきます。

不動産売却で最も避けるべきは「高すぎる価格設定での売り出し」です。最初に適正価格で売り出すことが、最終的に高く売るための近道です。時間が経つほど「なぜ売れないのか」という印象が買い手につき、値下げ交渉の材料にされます。

② 管理状態と修繕積立金

2026年の買い手は、物件の価格だけでなく購入後のランニングコストを非常に重視します。管理費・修繕積立金が高額な物件や、積立金が不足している物件は敬遠されます。逆に、管理状態が良く長期修繕計画がしっかりしている物件は、多少価格が高くても選ばれる傾向があります。亀有エリアでは流通する中古マンションの約7割が築21年以上であり、管理状態の差が成約価格に直結しやすい環境です。

③ 住宅ローン控除の対象かどうか

2026年度の税制改正で中古住宅の住宅ローン控除が拡充されました。1982年(昭和57年)以降に建築された物件(新耐震基準適合)であれば基本的に対象となり、借入限度額2,000万円・控除期間10年が適用されます。買い手にとって実質的な負担が下がるため、対象物件は成約しやすくなっています。

住宅ローン控除の目安(中古マンション・2026年版)
  • 一般の中古マンション(耐震基準適合・1982年以降築):借入限度額2,000万円・控除期間10年
  • 省エネ基準適合物件(子育て・若者世帯):借入限度額3,000万円とさらに優遇
  • 1981年以前築・耐震証明なし:控除対象外のため買い手の選択肢から外れやすい

④ 売り出してからの「初速」

不動産の売却では、売り出し直後の1〜2週間が最も問い合わせが集まる時期です。この初速で反響がない場合、市場から「条件が合わない物件」として認識されてしまいます。2026年のように在庫が増加(6月:45,995件・前年比+3.5%)している局面では、この初速の重要性がさらに増しています。

⑤ 情報流通の広さ

「ポータルサイトに掲載するだけ」では、2026年の選別市場では不十分です。業者ネットワークへの積極的な情報展開が成約スピードと成約価格の両方を高める鍵になります。亀有エリアでは葛飾区に精通した地元専門家が持つネットワークが特に有効です。

亀有エリアで特に注意すべきこと

亀有・葛飾区は、都心3区のような超高額物件とは異なり、実際に住む目的で購入する買い手が中心のエリアです。そのため都心部で起きている「投資マネー主導の価格調整」の影響は限定的ですが、実需エリア特有の注意点があります。

  • 実需層は住宅ローンを利用する割合が高いため、金利上昇の影響を直接受けます。2026年6月の日銀利上げ以降、「予算の上限が下がった」という購入検討者が増えており、価格設定の精度がこれまで以上に重要です。
  • 亀有エリアは駅からの距離による価格差が大きい傾向があります。徒歩10分を超えると、同じ条件でも成約までの期間が大幅に伸びるケースが多いです。
  • 亀有の成約㎡単価中央値は81.3万円ですが、ポータルサイトの売出価格はこれより大幅に高い場合があります。「掲載価格=成約価格」ではない点に注意が必要です。
【参考】2026年6月の葛飾区マンション成約件数は39件と、亀有・新小岩・金町など各エリアで活発な取引が継続しています(不動産ミライ調べ)。都心の失速とは対照的に、実需エリアとしての底堅さが確認されています。

まとめ:自分のマンションはどちらか

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チェック項目売れやすい売れ残りやすい
価格設定地域の成約事例に基づく適正価格売出相場に合わせた高値設定
立地駅徒歩10分以内バス圏・駅距離が遠い
管理状況修繕積立金良好・管理体制良好滞納あり・管理不全
ローン控除1982年以降築・耐震基準適合1981年以前築・証明なし
情報流通業者ネットワークへ積極展開ポータル掲載のみ

※上記はあくまで傾向を示したものです。個々の物件によって状況は異なります。

2026年の亀有エリアのマンション市場は、「高値圏は続くが、物件の条件と価格設定で成否が分かれる選別市場」に移行しています。売れるマンションに共通するのは、①適正な価格設定、②良好な管理状態、③買い手のニーズに合った条件の3点です。

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